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シコー株式会社が倒産|携帯電話のマナーモードの生みの親

携帯電話のバイブレーター用の精密小型振動モーターを開発するなど携帯電話向けの受注で業績を伸ばしてきた「シコー」が、東京地裁に民事再生法の適用を申請して破たんした。
負債は2012年7月末時点で約85億945万円。
9月11日には、東証マザーズを上場廃止になる。
初めのつまづきは、2007年に手を出した「為替デリバティブ」にある。
リーマン・ショック以降の急激な円高進行で評価損を抱えるようになり、断続的な赤字決算の要因となっていた。
その後、2011年にアップル社がiPhone4にモデルチェンジした際に、大口の発注元であったアップル社からの取引が停止となり、資金繰りが悪化した。
シコーの代表取締役である白木氏は、携帯電話のマナーモードの生みの親である。
携帯電話で着信音が鳴らないように設定できるのがマナーモード、バイブレーション(振動)で着信を知らせる。
白木氏は直径4ミリという超小型振動モーターを1分間に1万回転させることによって、世界で初めて携帯電話のマナーモード機能を実現させた。

雑感
世界的な競争にさらされる昨今、製品の低価格化がますます進んでいます。
為替デリバティブは必要なヘッジだったのか、それとも投機的な要素を含んだものだったのか・・・
本物の技術力のある企業が、また一つ外資の手に渡ると考えると、悲しいものがあります。



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